乾燥肌は時にかゆみを伴い、爪で掻いたり、お風呂上がりにタオルでゴシゴシこすることで肌を過剰に刺激し黒ずみの原因になることがあります。今回は、乾燥肌になる原因、かゆみによる黒ずみの予防と改善方法についてご紹介します。

季節の変わり目や冬の乾燥時期にかゆみを伴う乾燥肌に悩まされる方は多いのではないでしょうか?肌にかゆみを感じると、意識していなくてもその箇所を掻いてしまいますよね。それが習慣化してしまうことで肌へダメージを与え続け、肌が黒ずむことがあります。特に洋服に隠れない部分の黒ずみは気になりますよね。

肌の黒ずみを防ぐには、かゆみの原因を取り除く必要があります。今回は、乾燥肌になる原因と対策をご紹介するとともに、かゆみによる黒ずみにお悩みの方に、その改善方法についての情報をお届けします。

1.乾燥肌とはどのような状態?まずは自分の肌タイプをチェック

チェック

乾燥肌と聞くとどのような肌状態をイメージしますか?「常に肌がカサカサした状態」「肌に粉がふいているような状態」「シワが目立つ状態」、様々なイメージをお持ちでしょう。

しかし、「乾燥肌」とはイメージしているものとは違う肌タイプのものも含まれています。そこでまずは、「乾燥肌」と判定される項目についてご紹介します。

 

洗顔後に肌がつっぱる

洗顔後に肌がつっぱるのは、肌が水分を蒸発しやすい状態になっているからです。美肌目的の過剰なピーリングや洗浄力の高い洗顔料を使っていると、余分な皮脂だけでなく、本来肌の潤いを保つために必要な皮脂までも削ぎ落としていることになります。

肌の水分にフタをしてくれる皮脂の働きがなくなると、水分は放出され続けているのです。

 

洗顔後に肌がつっぱったり、ピリピリした痛みを感じるという方は、見た目はそうでなくても「乾燥肌」である可能性が高いといえます。

 

部分によりベタつきとカサつきの両方がある

鼻周りはベタつくのに、頬はカサカサしているというような部分ごとに肌の状態が異なる方は「混合肌」といわれ、その組み合わせは「普通肌&脂性肌」、「普通肌&乾燥肌」、「脂性肌&乾燥肌」という3タイプに分かれます。

 

この肌タイプは、乾燥肌だと自覚していないケースが多く、間違ったスキンケアをしている方も多くいます。部分ごとに肌質が異なり、一部でも乾燥している箇所がある場合は乾燥肌にも対応したスキンケアをする必要があります。

 

化粧ノリが悪い

化粧ノリを良くするにはベースメイクをきれいに仕上げることが鍵となります。乾燥肌の場合、肌がカサカサしているので滑らかな状態でないこと、また肌の角質が分厚くなっているため化粧水や乳液が浸透しないことが原因となり、ベースメイクをきれいに仕上げることが難しくなります。

 

乾燥肌は、肌のキメが荒い状態です。キメというのは、肌に存在する角質細胞の整いのことを指します。キメが荒い肌、つまりゴワゴワした肌に化粧をしても滑らかな仕上がりにならないことは容易に想像できるでしょう。

 

2.乾燥肌の原因とは?肌から潤いを奪う6つの因子について

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乾燥肌になる原因は、外的因子(環境の変化による原因)と内的因子(体内の代謝等)の2つに分けられます。冬の乾燥時期、季節の変わり目等は外的因子、保湿対策不足や食生活の乱れは自己責任問題なので内的因子とします。

 

冬の寒さによる影響

寒い

私たちの体は寒さを感じると、体温を維持させるために血管を収縮させます。結果、手足や肌の表面等の体の末端に血液が行き届かなくなる状態になります。血流が悪くなることで、健康は肌をつくる機能の低下が起こり、潤いを保つ皮脂が減少。これにより乾燥肌になってしまうのです。

 

エアコンの使用による乾燥

寒さを防ぐため、または暑さから逃れるためにエアコンを使用しますよね。エアコンを使うことで、部屋の湿度は低下します。乾燥状態の部屋に長時間居続けることで、肌の表面から水分が奪われて乾燥肌の原因となる場合があります。

 

保湿対策不足

乾燥

肌の潤いは加齢により減少していきます。そして、子供の頃には使わなかった化粧もするようになってきます。このような変化を無視して、お風呂上がりや洗顔後に何のケアもせずに過ごしていると、気付かないうちに肌は乾燥状態になっている、ということもあります。

 

年齢相応の保湿対策、メイクを使う頻度やメイクの濃さによる保湿対策をしっかり行わないと乾燥肌に悩まされることになってしまいます。

 

食生活の乱れ

私たちの体は、主にたんぱく質からつくられています。そのたんぱく質の不足により、肌の角質細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れがちになります。ターンオーバーは、古い角質から新しい角質に生まれ変わることで知られていますが、実は潤い成分も一緒に作られているのです。ターンオーバーがうまくサイクルしないことで、潤いの生成が不足し乾燥を招きます。

 

たんぱく質を多く含む食材、例えば納豆や鶏のささみ、煮干し、カツオなどを普段の食生活に取り入れることが大切です。

 

ビタミン不足

乳製品

食生活において、必要なビタミンを摂取することも重要です。ビタミンA(うなぎ、いか、乳製品等)は、角質層にある天然保湿因子(NMF)の生成を促す働きがあります。これが不足すると保湿力が低下し、乾燥肌を招きます。

また、ビタミンBはターンオーバーの働きを保つ働きがあり、ビタミンEやビタミンCには新陳代謝を活発化させる役割があります。

 

肌に合わないスキンケア

乾燥肌だと自覚していない方によくみられる間違ったスキンケア。ニキビがよく出来る、という理由で脂性肌だと思いこみ脂性肌用スキンコスメを使っていると、乾燥肌を悪化させる可能性があります。自分の肌タイプをチェックし、スキンケアを見直してみることをおすすめします。

 

過剰なストレス

ストレス

仕事や人間関係など、過剰にストレスを抱えた状態が続くと、メンタル面だけでなく新陳代謝も悪くなります。新陳代謝の機能が衰えると、肌に必要となる保湿成分が十分に補われなくなり、古い角質が剥がれず新しい角質が生まれない状況になります。新陳代謝機能の衰えは、乾燥肌だけではなく体内の機能の働きを衰えさせることにも繋がります。

 

3.乾燥肌が引き起こす「かゆみ」と「黒ずみ」はどのようにして発生するのか

疑問

乾燥肌になると、なぜかゆみを感じるようになるのでしょうか。理由の一つは、乾燥肌になると体内の水分や油分のバランスが悪くなり、肌からポロポロと角質層がはがれていきます。それがカサつきの原因となり、かゆみが生じます。

 

もう一つは、汗をかくことが原因となります。新陳代謝が正常に働いており、うまく汗が排出されていれば問題ないのですが、乾燥肌の場合、肌の角質が分厚くなっており汗の出口がふさがっている状態です。汗がきちんと排出されないことで、周囲の体の組織が刺激を受けてかゆみが発生してしまいます。

 

黒ずみの原因は色素沈着

蚊に刺されたとき、かゆくて掻きむしる経験をした方は多いでしょう。当たり前の話ですが、肌を掻きむしれば赤くなります。これは皮膚組織が傷つき、炎症を起こしている状態です。蚊に刺された程度では、掻く期間も短期間なので皮膚の炎症も次第に落ち着き元の皮膚に戻ります。しかし、乾燥によるかゆみは、改善されるまでに時間がかかることが多く、掻く期間(皮膚組織を傷つける期間)が長くなります。

傷ついた皮膚炎症は治まらないままになり、メラニン色素が肌に残って定着することになります。

 

メラニン色素はなぜ発生するのか?

皮膚に強い刺激を与え続けることにより、肌の奥にあるメラノサイトというものを活発化させてしまいます。これがメラニンを生み出す原因となるのです。これは、日焼けのシミと同じ仕組みです。

 

4.乾燥肌が引き起こすかゆみによる黒ずみ緩和・改善方法

医師

「かゆみによる黒ずみは元に戻らないのか?」

そんなことはありません。皮膚は日々再生を繰り返し新しい細胞を作りだしています。一日でスッキリ元通り、ということは難しいですが時間をかけてケアをすれば元に戻ります。

 

ケアの方法は2種類あります。自分でケアをするセルフケア方法と、エステサロンや病院等の施設によるプロによるケアです。各ケアの方法についてご紹介しますので参考にしてみてください。

 

セルフケア方法

プロによるケアを望む方も、普段のセルフケアを取り入れることをおすすめします。パックをしたり、特別なクリームを塗ったり、といったものだけでなく、食生活を見直したり生活リズムを見直すだけでも肌に変化をもたらすことができます。

 

1.食生活の見直し

カップ麺

たんぱく質、ビタミン摂取を意識した食生活に変えてみましょう。普段、コンビニ弁当やカップ麺で生活している方は、まずは週に2~3日からでもバランスのとれた食事を心がけることから始めるのも良いですね。

 

2.ピーリング

ピーリング、というと余計に皮膚に刺激を与えてしまうような気がしてしまいますよね。乾燥によるかゆみで生じた黒ずみ改善には、角質をポロポロ落とすタイプではなくピーリング成分を「浸透」させる方法をおすすめします。

ヨーグルト

その方法の一つに「ヨーグルトパック」があります。プレーンヨーグルトにはちみつを混ぜ、小麦粉を投入しパックの粘度を調整します。黒ずみ部分に5分程度パックし、ぬるま湯で洗い流します。

 

ヨーグルトには、フルーツ酸という成分があり、その成分には古い角質を取り除く働きがあります。そのため、新陳代謝の促進にも大いに役立ちます。また、ヨーグルトに含まれる乳清は保湿力を高める効果があり、乾燥肌の改善にも最適です。

 

3.保湿剤の使用について

市販の保湿剤、皮膚科で処方された保湿剤を使い、しっかりと潤いを肌に閉じ込めましょう。基本的な保湿方法のステップは次のとおりです。

 

1.化粧水で水分補給をします。

2.手のひらに保湿剤をなじませ、皮膚におさえつけるようにして塗布していきます。指先でくるくると塗るのではなく、肌にじんわりと馴染ませるというイメージです。

3.手に残った保湿剤は、カサつき箇所だけでなくその周辺全体にも馴染ませるように塗布しましょう。

 

保湿剤は、ワセリンや軟膏、オリーブ油など天然のものを使っても化粧品部類のものを使用しても肌に合えば問題ないでしょう。異常を感じたり、かゆみや痛みを感じたらすぐに使用を止めて場合によっては病院へ行くことをおすすめします。

 

プロによる施術方法

プロ

エステや病院等でプロによる施術を受けるというのも黒ずみを改善する手段の一つとしておすすめです。色素沈着のメカニズムや、乾燥肌トラブルに関する知識が豊富なプロにみてもらうことで、効果的なプログラムを組んでもらい、悩みを解決することができるでしょう。

 

セルフケアのメリット・デメリット

セルフケアは、自宅で手軽に始めることができます。エステサロンや病院のように通う必要がないことがメリットです。そして、高価なスキンケアを使うことになっても、エステサロンに通うよりははるかに安価にケアすることができます。

 

一方、自己管理でケアしていかなければならないのでサボりがちになってしまう恐れがあります。すぐに効果が出ないことで投げ出してしまったり、自分に合うスキンケア用品を見つけることも難しいこともあります。

 

エステサロンや病院等のメリット・デメリット

プロによる安心した施術を受けることで、セルフケアより早く黒ずみ改善できる可能性があります。自分に合うスキンケア用品や、特別な施設でしか施術してもらえないプログラムもあり、黒ずみ改善効果が大きく期待できます。また、エステサロンではリラックスできる空間になっているので、普段のストレスを発散させられる効果も期待できます。

 

しかし、セルフケアに比べると高額であることが多く、なかなか足を運べないという方も多いというのが現状です。また、どのエステサロンや病院が、評判が良いのか情報がないと門をたたくのに躊躇しますよね。病院においては、待ち時間が長いと足を運ぶ回数が減ってしまいそうです。

 

5.乾燥肌には十分な保湿を!

いかがでしたか?乾燥肌は、肌のキメの細やかさや粉吹き、掻き過ぎによる黒ずみなどの外見の問題だけでなく、「かゆみ」というストレスを抱えてしまうことになります。今回ご紹介した乾燥肌対策、黒ずみ改善方法などを実践することで、元々持っている自然の肌の力を使い美肌を取り戻すことができます。

 

日々、仕事や家事、育児に忙しくセルフケアをする時間が自宅で取ることができない方、そして確実に黒ずみを取り除きたいという方にはサロンをおすすめします。

また、自分の肌と向き合いたいという方、そしてスキンケアグッズ探しが好きな方にはセルフケアが合いそうですね。

 

肌代謝を上げること、バランスのとれた食生活を送ること、規則正しい生活リズムをつくること、そして何より「保湿」が重要です!肌の力が弱っている場合は、自らの手で肌に潤いを与えることをおすすめします。

 

ライフスタイルに合わせてケアを続け、眠っている肌力を活かして美肌ライフを送りましょう!